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最後の手紙

2022年7月7日

珍しく晴れた七夕の日

 

ポストに私宛の小包が入っていた

 

幼い頃から娘のように可愛がってくださった

父の同僚の方からだった

 

凛とした姿

テノールの声がとても心地がよく

温かさが伝わってくる素敵な女性

 

80歳過ぎとなり

90歳以上のご家族の介護をし

毎日お忙しい日々を送っている

 

綺麗なレモンイエローのポーチと花柄のハンカチと共に

美しい字の手紙

 

手紙の終わりに

『感謝しつつ お別れします』

と書いてあった

 

『人からの手紙やプレゼントのお返しをすることが

困難になりました

相手に対して大変申し訳ないので

これが最後のお手紙です』

 

そのように受け止めた

涙が止まらなかった

 

潔く 美しく 芯が強く 相手のことを慮る方

ずっと誰かを支え続けている愛の深い方

 

彼女が頼っている人はいるのだろうか?

頼れる誰かがいることを願っている

 

誰もが生を受けたら 老いていく

だからこそ 繋がっていたいと思ってしまう

私のエゴなんだろうか

 

『自分の人生は 自分が責任をもつ覚悟』

その方からメッセージが届いた気がした

 

その人にとっての生き方

私が出来ることは…

答えが出ない…

 

その方への敬意と感謝の気持ちを込めて書き留めておくことにした

 

 

どうか健やかな日々が続きますように